海南市 黒江
黒江ぬりもの館
今回は地方紙からの情報をキャッチして黒江ぬりもの館に訪問してきました。
こちらは築150年の古民家をリノベーションして、地元の特産品のひとつの漆器製品の展示販売と、カフェも併設されているとのこと。
昭和フェチとしては、これは訪ねずにいられようかってところですね。
当日は、偶然遭遇したボランティアの語り部さんに道案内をしていただけました。
お店までの移動中、語り部さんには地元の歴史に関するお話を丁寧に解説していただきました。
一つ一つが目から鱗のお話で、有意義な時間を過ごす事ができました。
お店は表通りから少し入り込んだところにありました。
店構えからすでにノックアウトを喰らいました!
この雰囲気はまさに歴史そのもの。
ちょっと古い建物をリフォームした程度で古民家カフェと称するお店も少なくない中で、こちらは正真正銘本物の歴史的建造物でございます。
築150年といえば、逆算すると明治維新の直前に建築されたことになりますね。
それを考えるだけで敷居を跨ぐことすら身の引き締まる思いです。
店頭にはカフェのメニューも掲示されていました。
実は今回の訪問の目的のひとつが黒江カレーなのです。
カレーは後ほど紹介するとして、ひとまず入店してみましょう。
見よ!この空間を!
どこを切り取っても歴史を感じ取れるはずです。
天井の低さや古い家具などが本物の古民家を圧倒的なまでにリアルに物語っています。
床の間も詫び寂びの精神を感じさせる造りですね。
質素な中に凛とした精神世界を表現しているように思えました。
そして、黒江といえば漆器が伝統工芸として有名です。
こちらのお店にも非常に品のよい漆器製品が数多く展示販売されていました。
いくつか手にとって鑑賞させて頂きましたが、その質感がとても手になじむ優しいものでした。
私たちの年齢的なものも影響するのでしょうか、見ているだけで落ち着ける色合ばかりでした。
お店の奥の部屋には樽か桶を利用して造られた円卓がありました。
これぞリノベーションのお手本といった感じで、発想とそのクオリティーに感心させられました。
店員さんが勧めてくださったこともあり、私たちはこちらに座らせていただくことにしました。
そしてこの画像をみてください!昭和30年代の女性自身と、今は廃刊となった芸能雑誌の明星ですよ!
女性自身の表紙下部に目をやると定価70円の文字が確認できます(笑)
明星に至ってはその表紙に浩宮さまの幼少の頃のお姿が印刷されていますね。
こちらのお店ってどれだけポテンシャルが高いのでしょう。もはや博物館レベルですよ本当に(笑)
お店の雰囲気を紹介すると尽きないような気配なので、カフェの話題に強引に変更します(笑)
まずはメニューでございます。
メニューは綺麗な化粧色紙になっていました。
品数は多いとは言えませんが、歴史を感じて充分にお腹はいっぱいになっていますので、これくらいが丁度いい感じです。
同世代の上品な女性店員さんお二人も非常に気さくな方で、とても好感がもてました。
最近はメイド喫茶などが流行しているようですが、昭和世代としてはメイドというよりも冥土の方がいいんです!
お待たせしました!当日のオーダーがこれだ!
海南 紀美野町ぶどう山椒×食用墨 ビーフたっぷり
黒江カレー(1,000円) ※略して黒江カレー(笑)
画像で確認すると不思議に完全な黒には見えないルーですが、現場で肉眼で見ると完璧に黒にしか見えないカレーです。
お皿以外のお盆や食器が黒江漆器であることは容易に想像できますね。
UPでどうぞ!
お赤飯っぽいライスを囲むようにルーがあります。
そしてルーに注目するとしっかりしたビーフが複数あることを確認できますね。
黒いルーにばかり意識が向きがちですが、なかなかどうして立派なお肉さんもいらっしゃる、本格的なビーフカレーでございました。
個性的な色合なれど味わい的には万人受けするものと感じました。
そしてもう一品がこれだ!
ガネーシュ野菜スープカリー 味わいカリー(850円) ※略して味わいカリー
先の黒江カレーはカレーでしたがこちらはカリーと表記されていました。
カレーとカリーの本質的な違いについては分かりませんが、こちらの味わいカリーは少し酸味を感じるカレーでした。
夫婦でシェアして食べ比べてみましたところ、どちらも甲乙付けがたく、どちらか一方を推すことは難しいです。
興味のある方はご自身で食べ比べて見て下さい。と最後は丸投げしておきます(笑)
キャベツと人参と刻み生姜のサラダでした。
これがほんのりとすっぱくて意外にもかなり美味しかったです。
そっと添えられている柿も丁度よい熟れ加減で美味しくいただけました。
美味しいカレーをいただいて店内の雰囲気や展示品を充分鑑賞して、そろそろ帰ろうと思った時に二階に上る古い階段を発見しました。
お店の方の了解をいただき、二階も見学させていただきました。
二階もこれまた歴史を感じさせるには充分すぎる雰囲気。 天井を横切る梁それぞれが実に見事です。
そして画像のように小さな舞台がありました。
こちらでは定期的に落語会などを催しているそうですよ。
詳しい日程などはお店のHPで確認してください。
今回はとても有意義な時間を過ごすことができました。
定期的に伺いたいと思えるお店に出会えて、価値ある訪問となりました。
素敵な店員さんお二人ともまた再会したいものですね。
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営業時間
・11:00~16:00(ランチ11:00~14:00)
定休日
・月、火曜日
駐車場
・有